毎日寒いですね。
私は冷え性で冬が大嫌いなので、ひときわ寒々しく見えない寝室には気を使います。
シーツは無印良品の綿フランネル。起毛素材が布団に入った瞬間、ふんわり柔らかく感じて気に入っています。ボア素材もあったかいんですけど、洗いやすさも重視で。
今年は更に、足元にファー素材のフットスローを加えて見た目も暖かくしてみました!黒い(笑)壁紙でどうしても暗くなりがちなんですけど、隣のアクセントクロスが柄物なのでなかなか色柄を加えるのが難しい場所。ファー素材ってゴージャスなインテリアにしか似合わないように思われてるけど、インテリアに異素材の奥行きを加えてくれるアクセントアイテムとして意外と合わせやすいアイテムです。ラグなんかだと面積大きくてイメージ強めなので、クッションとかフットスローやブランケットとして一部ばさっとかけるとか。
あと、寝室を煌々と明るくしないのも大事だと思っていて。
最近大好きな『かもめ食堂』と『パンとスープとネコ日和』を見返したのですが、ふたつとも主人公の夜のプライベートルームのシーン、主照明と呼ばれる部屋の中央の照明がないんですよ。テーブルの上のペンダントライトや棚の下のフロアライトなど、小さなライトが複数使いされていて、すごく素敵な雰囲気でした!
私もベッドスペースの隣にミシンがあるので主照明はあるのですが、普段は点灯させずに寝るまで部分照明を使っています。
ベッドの方は寝る前の読書用の手元灯。サイドテーブルは加湿も兼ねたアロマデュフューザーです。
これまた最近読み直している谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』に、「元来室内の燈し火は、冬はいくらか明るくし、夏はいくらか暗くすべきである。その方が冷涼の気を催すし、第一虫が飛んでこない」と書かれています。もちろんこの時代の電気といえば白熱灯ですから実際明るい分熱を放出して暑苦しかったでしょう。今は明るい=暑いではないですが、薄闇に感じる涼しさ、というのはわかる気がするのです。それだけではなくて、私は暑さも寒さも明るい方がはっきり感じられて、暗い方が視覚に神経を集中させるせいか感じにくくなるんじゃないかなーと。
物理的に暖かくする前に視覚的に暖かく演出する寝室のインテリア、試行錯誤は続くのでした。
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